意外と見落としがちなオンラインネットワークビジネスの育成で失敗する３つの要因
ネットワークビジネス（MLM） は、自分のグループを作ることで大きな成果を生み出すことができます。 したがって、グループのメンバー育成はとても重要です。
実際に、ネットワークビジネスの成否を分ける要因の９割はメンバーの育成にあると言えます。インターネットで集客、商品販売、クロージングも含めて完結するオンラインネットワークビジネスの場合でもそれは同じです。
しかし、ネットワークビジネスのメンバー育成の経験のある方はほとんどいません。多くの人はそのような状況で自信を失い、メンバーの育成に失敗します。 これを防ぐためには、メンバー育成の失敗要因を理解することが重要です。
そこで今回は「オンラインネットワークビジネスの育成で失敗する３つの要因」について説明していきます。
もくじ
要因１「アフィリエイトには自信がある」
オンラインネットワークビジネスを始めると、１、２年くらいの間はなかなか集客できない（見込み客が集まらない）ケースが一般的です。
そうなると、「アフィリエイトのようにインターネットで集客出来たらうまくいく」「広告業者に宣伝してもらえば集客できるんじゃないか」「集客方法が悪いと失敗する」と考える人も多いのではないでしょうか。
もし、そうであれば、プロのアフィリエイターならオンラインネットワークビジネスでも成功できます。
しかし、実際にはアフィリエイターの考え方で取り組むと失敗します。以下にその理由を説明します。
オンラインネットワークビジネスで大切なこと
ネットワークビジネスでは、主催会社の作った商品の販売、ビジネスのやり方の指導、ネットワークビジネスへの登録の対価として報酬が支払われます。そして後者は、ネットワークビジネスへの参加を促す紹介者です。
ネットワークビジネスを成功させるためには、新しい人を紹介してグループを成長させる必要があります。そのため、「紹介した人が別の人を紹介する」という流れを作ることが重要です。
その場合、協力する相手が集客をするアフィリエイターであると、より成功しすいと思います。アフィリエイターであれば、これまで培ってきたインターネットでの集客力を活かして見込み客を集めてくることができるでしょう。
確かに、一流のアフィリエイターはあなたにたくさんの見込み客を集めてくるかもしれません。しかし、オンラインネットワークビジネスで一番重要なことは、集客ではありません。
オンラインネットワークビジネスで成功するために大切なことは、「集客」ではなく「教える」ことです。
アフィリエイターが失敗する理由
ネットワークビジネスで得る報酬には、「商品販売による報酬」と「グループの業績に対するボーナス」の2種類があります。ネットワークビジネスで成功している人は、収入の90%を商品の売り上げではなくボーナスで得ています。
つまり、ネットワークビジネスで成功するためには、大きなグループを持つことが重要であると言えます。これがアフィリエイターが失敗する理由です。
アフィリエイターはインターネットで集客し、見込み客の集め方をメンバーに教えることができます。しかし、それではグループは大きくなりません。ネットワークビジネスでグループを成長させるために必要なのは、集客の方法ではなく、「集客方法の教え方」を伝えることです。
集客方法を教えれば、より多くの見込み客を集めることができるようになるかもしれません。しかし、そこからグループの輪が大きく広がるわけではありません。
一方で、あなたが後援した人に、「他の人を後援する方法」と「後援する方法を彼らに教える方法」を伝えたとしましょう。その場合、グループ内での見込み客の集客はすぐには発生しませんが、グループの輪はどんどん広がっていきます。
その結果、最終的に、グループは素晴らしい結果を達成し、多くのボーナス報酬を獲得できるようになります。
このように、ネットワークビジネスで成功するためには、集客方法ではなく、「集客方法の教え方」を伝えることが重要です。アフィリエイターは、自分の経験から集客方法を教えようとするので失敗する可能性が高いです。
- まとめ
オンラインネットワークビジネスで成功するためには、集客方法ではなく「集客方法の教え方」を伝えることが重要。
要因２「アップに問題がある」
ネットワークビジネスでは、あなたにビジネスを紹介した人のことをアップといいます。それに対して、ビジネスを紹介されたあなたはダウンと呼ばれます。
ネットワークビジネスを行っていく上で、ダウンはアップから指導やアドバイスを受けることで、ビジネスを展開していきます。そのため、アップとダウンの関係性はとても大切だといえます。
もし、あなたがアップと良い関係を築けていなかったら、あなたが困った際に相談する人がいなくなります。また、あなたのアップがネットワークビジネスを辞めてしまった場合も、同じようにあなたが頼れる人がいなくなります。
このような事態になると、ネットワークビジネスで失敗することになりかねません。
そこで以下に、「ネットワークビジネスでアップに問題が生じるケース」とその対処法について解説します。
アップがネットワークビジネスを辞めた
あなたをネットワークビジネスに紹介してくれた人は、あなたのアップになります。そのため、始めにビジネスを教えてくれるのも、困ったときに真っ先に頼りにするのもアップになります。
しかし、いくらアップといっても、事情によってはネットワークビジネスを辞めてしまう場合もあります。アップと連絡がとれなくなってしまうケースもあるでしょう。
そうなると、あなたは直接のアップを失うことになります。そして、あなたが今まで頼っていた人が急にいなくなるため、困ったときに相談する人がいなくなります。
そのような場合は、あなたのアップよりさらに上の人にサポートを求めれば問題ありません。ネットワークビジネスでは、直接関係のある人以外であっても困った人を助けてくれることがほとんどです。
ただ、このようなときのためにも、普段からセミナーやミーティングに参加して、多くの段階の人たちと面識を持つようにしておくことが大切です。そして、いつでも連絡ができるような関係を作っておくべきです。
そうすれば、困ったときにも気軽に相談することができます。
重要なことは、「将来的にあなたのグループにおいて、下のレベルの人にも同じようなことが起こる可能性がある」ということです。
その際には、その人に対してあなたの方からできるだけ早く声をかけてあげることが大切です。そうすることで、あなたと相手の信頼関係はさらに高まります。
このようにネットワークビジネスでは、直接関係する人がビジネスを辞めてしまっても、他の人たちがサポートしてくれる仕組みが備わっています。「もしも」のときには、積極的に頼りましょう。
アップがサポートしてくれない
ネットワークビジネスでは、主にアップがあなたのビジネスをサポートしてくれます。ただ場合によっては、アップが協力してくれないようなこともあります。
その際には、「アップを変える」という選択枝もあります。しかし、このような行動は最終手段にすべきです。
アップの変更には、かなりの手間がかかります。会社によって規定は異なりますが、多くの会社は「現在の登録を抹消して、その後数ヶ月間の空白期間を経た後に再登録をする」という手順を踏みます。
そうなると、その数ヶ月間の空白期間に、今まであなたが築いてきたネットワークが崩れてしまう可能性があります。
そのため、「アップを変える」という選択枝よりも、「アップよりも上のアップラインにサポートを求める」ということを行う方が良いでしょう。そうすることで、あなたが今まで築いてきたダウンラインを失うことはありません。
どうしても、「アップも含めて今までのアップラインの下ではビジネスを行いたくない」という場合には、登録を抹消することも1つの手段です。
ただ、ネットワークビジネスにおいてアップの変更を行うということは、非常に重大なことです。もし、アップラインを変える場合には、ダウンラインを失うリスクを理解した上で行動するようにしてください。
- まとめ
ネットワークビジネスでアップに問題が生じときには、アップよりも上のアップラインにサポートを求めることが重要。
要因３「誤ったトレーニングを受けている」
オンラインネットワークビジネスでは、多くの場合、メンバーになった後にグループが主催する「集客トレーニング」を受けることになります。
しかし、全てのネットワークビジネスのグループが適切なトレーニングを行っているわけではありません。
そして、そうした誤った指導によって、多くの人がオンラインネットワークビジネスで失敗します。そのため、「どのような集客トレーニングが行われており、何が間違っているのか？」ということを理解しておくことは大切です。
そこで以下に、「ネットワークビジネスの誤った集客トレーニング」について解説します。
集客トレーニングの実際
オンラインネットワークビジネスの多くでは、メンバーとなった後にグループ内で集客トレーニングが実施されます。
そして、集客トレーニングで最初に行うことは、ブログやSNSといったインターネットで集客するためのツールを活用する方法を学ぶことです。具体的には、アメブロやはてなブログなどの無料ブログサービスや、WordPressで自分のブログを立ち上げたり、TwitterやInstagram、LINEやfacebookといったSNSを使って集客する方法を学びます。
こうした集客ツールを活用し、インターネットを利用するすべての利用者に対し、オンラインネットワークビジネスの魅力を発信していきます。特に、情報発信時には「ペルソナ」と呼ばれる見込み客のターゲットを明確に決めることが必要とされます。
見込み客が「どんなことに困っていて」「どういう情報を求めているのか」を定義した上で、彼らが欲しいと思われる情報を発信していくのです。やみくもに情報を発信しても、相手に響かず集客はできません。多くの場合は、最初にSNSの発信やブログの記事を投稿することを指導されます。
あなたがアフィリエイトの経験や知識、技術を持っている人であれば、すぐに集客を始められるかもしれません。しかし、オンラインネットワークビジネスに参加する人の多くは、アフィリエイトの経験がありません。
そのため、ほとんどの場合は集客を始めても上手くいきません。
中には、ライターに頼んで記事を書いてもらったり、広告費をかけてインターネットで記事を宣伝してもらえばいいのではと考える人もいます。
しかし実際には、ライターに記事を書いてもらうにも、読んでもらいたい相手や内容を自分で決める必要があります。また、せっかく広告費をかけても全く集客できず、大金をドブに捨てることもありえます。未経験でのインターネット広告は想像している以上に難しく、また、リスクも大きいのです。
こうした理由から、オンラインネットワークビジネスでは、最初に無料のブログサービスやSNSを利用して費用をかけずに集客活動をすることを勧められます。そして、十分な実績と経験を積んだあとに、選択肢としてインターネット広告も検討します。
誤ったトレーニング
オンラインネットワークビジネスでは、メンバーになった後に集客するためのトレーニングが行われます。そして、集客トレーニングでは、最初に無料のブログやSNSを使って集客を行うことが指導されます。
ここまでは、多くのオンラインネットワークビジネスのグループで共通して行われていることです。ただし、ネットワークビジネスのグループによっては、その後のトレーニングにおいて誤った指導が行われているところもあります。
それは、「とにかくSNSのフォロワーに対して、いきなりDM（商品やビジネスの紹介通知）を送らせる」ということです。
ネットワークビジネスを行う上で、セールスが重要なことは間違いありません。しかし、ネットワークビジネスは「マルチレベルマーケティング」といわれるように、マーケティングのビジネスです。
正しいマーケティングを行わずにセールスを行うことは、ただの「強引な勧誘」です。こうした誤った集客トレーニングが模倣されて広がっていくことで、多くの人がネットワークビジネスに対してネガティブなイメージを持つようになります。
こうした話をすると、「ほとんどの会社では、DMを送るというマーケティングを行っているのでは？」と思う人もいると思います。しかし、実際にSNSのフォロワーは、あなたが「勝手に見込み客と思い込んでいるリスト」でしかありません。
ネットワークビジネス初心者でセールスの知識がない人たちは、思い込みリストに対して強引な勧誘を行います。その結果、商品の販売やメンバーへの参加を断られ続けます。
このようにオンラインネットワークビジネスでは、誤ったマーケティングを指導されるために、多くの人が失敗することになります。
今回述べたように、ネットワークビジネスでは、商品の販売数を増やすことではなく、大きなグループを形成することに力を入れた方が成功します。そのため、商品の販売方法よりも「集客方法の教え方」をメンバーに指導することが、ネットワークビジネスで成功する近道だといえます。
集客方法の教え方
「集客方法の教え方」で伝えるべきことは、集客の実践を通して試行錯誤を繰り返していくマインドセット（心構え）です。
気を付けるべきことは、マインドセットがきちんと出来上がってから集客を実践するのではなく、実践を始めることからマインドセットが出来ていくということです。グループのリーダーやアップからマインドセットを教わって、しっかり自分の中に落とし込んでから実践するということではありません。
なぜなら、マインセットは実践を通して作られていくものだからです。実践、マインドセット、実践、マインドセット、を繰り返していくうちに自然と育成されていくのです。
また、「永久に集客し続けられる方法」というものも存在しません。オンライン集客は試行錯誤の連続です。時代によって人の関心事や悩みは変わっていきますし、その解決方法も技術の進歩によって変わっていくからです。実践から学び集客方法を少しずつ改善していくことが遠回りなようで、実は近道なのです。
最後に、オフラインのネットワークビジネスで勧誘に苦手意識があって、勧誘が不要なオンラインネットワークビジネスを始めようと思う人に、ぜひ押さえていただきたい点があります。
それは、「グループの育成力」です。育成力に自信のある人であれば、自分が主体となってオンラインネットワークビジネスのグループを作っていくこともできるでしょう。しかし、育成力に自信が無い場合は、育成力のあるグループに入ることが確実な方法です。
- まとめ
SNSのフォロワーに対して、いきなりDMを送らせることは誤った集客方法。まずは、「集客方法の教え方」をメンバーに伝えよう。
もしネットワークビジネスが上手くいっていない場合には、これら3つの原因について考えてみましょう。
